口腔外科について 骨からの伝言

歯科を訪れるご高齢の患者様のなかには骨粗鬆症治療中の方も少なくありません。注意しなければならないことは、内科にて処方されている骨粗鬆症薬の種類によっては抜歯などの外科処置を速やかに行うことができない場合があることです。

たとえば「ビスフォスフォネート系」の骨粗鬆症薬を服用している場合、そのまま外科的な処置を行うと当該部位の骨が壊死してしまうという危険性があります。どうしても抜歯を行わなければならない場合は暫時保存療法を行いながら骨粗鬆薬服用の中止を数ヶ月前から行わなければなりません。もちろんすべてがそのような系統の薬剤とは限りませんので、処方をお受けになる医師から薬剤についての注意点等のアドバイスを伺っておくことをお勧めいたします。また、当院においても治療開始前の問診などにより歯科治療を行うにあたって注意が必要と思われる患者さまについては担当医師への確認相談を行いながら治療計画を策定いたします。

体中の骨はカルシウムを沢山蓄えています。ところが骨を強くしたり体の中の血中カルシウム濃度を一定に保つために必要である活性型ビタミンDという物質が少なくなってしまうと、血中のカルシウム濃度を維持しようとして骨からカルシウムをどんどん抜き出してしまうのです。これが長期間続くと骨格を形成している全身の骨の密度が低くなってしまいます。血中のカルシウム濃度が低下する原因はやはり各臓器機能の減退「加齢」もひとつの要素ですが、女性の場合ホルモンバランスも関係します。ひとつの例として・・小腸からの食物中ビタミンDの吸収能力が下がると、その後の代謝によって肝臓で作られるはずのヒドロキシビタミンDの量が少なくなり、さらにそれらを活性する最終工場である腎臓からの活性型ビタミンDの合成が少なくなることで、骨を強くするカルシウム分を確保することが次第にできなくなってしまうのです。この活性型ビタミンDは骨を強くする物質です。このことはもちろん小腸だけにかかわらず皮膚や各臓器の機能低下によっても同様のことが起こりうるため、骨粗鬆症という症状からどのような治療アプローチを選択していくべきなのか、対症療法により骨密度が減った増えたそのことだけに一喜一憂というのはやはり表面上の問題を見ているだけのことともいえ、骨、というよりも適正な血中カルシウム濃度が保たれるために必要な各臓器連携機能の、はたしてどの部分に問題があるのか、焦点を当てた根本療法も望まれることと思われます。

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