ひらの歯科医院.comのかつての人気コンテンツ「歯医者さんの掲示板」に寄せられたたくさんの質問をブログ形式で紹介します。

お知らせ

ブログをお読みいただきありがとうございます。
最近はミニブログとしてツイッターに嵌っており、そちらの更新に力を入れております。
読者の皆様に少しでも役立つ情報をいち早く発信しておりますので、よろしかったらご覧になってみてください。

また、記事がまとまりました時は、こちらのデンタルブログも更新していきたいと思います。

今後とも、ツイッターやデンタルブログをコミュニケーションツールとして活用していただきながら、 ひらの歯科医院をかかりつけ医としてご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。

カルシウム・パラドックス

アフリカ南部に広く分布するバンツー族の女性は、一日1000mg以上必要なカルシウムについて約350mgしかとっていないにもかかわらず、骨が非常に強靭と言われています。彼女たちは6人から9人の子供を産み、母乳を長期間しっかり与えます。それでも彼女たちは骨折することも無く、歯周病で歯を失うことは極めて希なのです。

Enielle the Eskimo一方、動物性タンパク質を大量にとっているエスキモー(イヌイット)は、ひどい骨粗しょう症に罹っている人が多いのですが、彼らは世界の諸民族の中でもっともカルシウム摂取量の多い民族といわれています。主に魚の骨から一日に2000㎎以上のカルシウムを摂取しているにもかかわらず、世界一骨粗鬆症の多い民族なのです。
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photo by: Ashtyn Renee

骨粗鬆症

骨粗しょう症骨粗しょう症は女性に多く、罹っている方はそれに対応した薬を医師に処方され服用していることが多いです。

エストロゲンなどのホルモン減少によって骨の吸収が増してしまうと造骨が追いつかず、その結果骨がスカスカになってしまいます。これを食い止めるために様々な骨粗しょう症の飲み薬や注射薬がありますが、多くの場合は「ビスホスホネート系」の薬剤が使われることが多いようです。この薬は骨が吸収して減っていくのを抑える薬剤です。

このビスホスホネート系(BP製剤)は抜歯などに際して顎骨壊死を起こすことがあるため、外科的治療が必要な場合、歯科医と患者さん両者を悩ます薬剤のひとつです。インプラント治療や歯周病手術を受けた方がその後高齢になり、BP製剤の投与を受け始めたら骨壊死に至ってしまったというケースも報告されています。これではせっかくインプラントによって患者さんのQOLが向上したとしても、まるで「爆弾」を埋めているようなものです。早急に、危険な合併症を起こしうる治療法が安全な療法へ切り替わっていくことを祈っております。BP製剤を数ヶ月休薬し歯科治療を行ったとしても骨壊死の危険性はゼロではなく、骨粗鬆症の治療、口腔内疾患の治療、どちらも停滞してしまいます。

たとえば最近、「テリパラチド系」という薬が出てきました。これはビスホスホネート系とは発想が逆で、骨の吸収を積極的に即すことで新たな骨細胞を増やす薬剤です。毎週注射をしなければなりませんが、それを数十回行うことで薬剤投与が完了するというものです。費用面、要通院、痛い、というように患者さんの負担は少なくありません。しかし、転倒による易骨折を防ぎ、骨粗しょう症に関わる骨折手術後の再骨折等はかなり抑えられるとのことです。また、BP製剤ではないという部分に歯科医はある意味安堵することでしょう。

言葉の魔力

生まれてはじめて歯科へ来院するにもかかわらず、門をくぐる前から号泣して恐怖心を露にする幼児をたまに見かけます。どうしてそのようになってしまうのでしょうか。
歯医者さんは怖いとこ?!それは、子供に接する大人たちが知らぬうちに「恐怖心」を潜在的に刷り込んでしまっている場合があるのです。
「もし虫歯になったら歯医者さんでガリガリ削らなくちゃならないんだよ~、すごく痛いよ~!だからちゃんと歯ブラシしなさい」というような方法で日々言い聞かせているうちに、子供にとっての歯科のイメージは「恐ろしい場所」「絶対に行きたくない場所」となってしまい、頭のなかにそのイメージが強く固定されてしまうのです。
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photo by: fabbio

ちょっとシリアスな「アイーン」

あい~ん

「うちの子は日ごろ下顎を前方に突き出す動作が多いのですが、将来的に受け口など歯並びに影響が出ることはないでしょうか。」

これは1歳~2歳の乳幼児の保護者から相談されることが多い質問内容です。実際に幼児の顔貌を観察してみると、何度も「アイーン」を行っていることが多いです。注)アイーンとは志村ケンの有名なギャグ

 そして、口腔内を観察してみると奥歯がまだきちんと萌えておらず、咬合時の接触は前歯のみとなっていることが大半です。下顎を頻繁に前方に突き出す原因の一つとしては、臼歯未萌出の時期に起こる前歯部接触による筋肉ストレスが挙げられます。幼児自身も「あれ、口になにか尖ったものがあって気になるな~、アイーン、カミカミ・・・うーむ」と悶々としているのです。

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